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2012/1/6

一般・技術・その他 (旧)

ドイツ、発がん性物質でEU基準を超えるタイヤが流通

この記事の要約

独ラインラント・プファルツ州の環境省はこのほど、国内で販売されているタイヤをテストした結果、欧州連合(EU)の基準値を超える発がん性物質の多環芳香族炭化水素を軟化剤に使用したタイヤが見つかった。\ 同省は19種類のタイヤ […]

独ラインラント・プファルツ州の環境省はこのほど、国内で販売されているタイヤをテストした結果、欧州連合(EU)の基準値を超える発がん性物質の多環芳香族炭化水素を軟化剤に使用したタイヤが見つかった。

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同省は19種類のタイヤを試験。うち中国製の2種類(ZeetexおよびNankang)が基準値を上回り、国内での販売を停止した。

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欧州タイヤ連盟(ETRMA)が2010年に実施したテストでも、対象となった45ブランド110種類のタイヤのうち、12種類(11%)でEUの基準値を超える多環芳香族炭化水素が検出。いずれも中国製のタイヤだった。

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基準値を超える多環芳香族炭化水素を軟化剤に使用したタイヤは、触っても健康に害はないが、走行中の車両のタイヤから削られた粉が空気中に浮遊し、空気や水、食べ物を通して市民の健康に害を与えるおそれがある。また、健康面だけでなく、試験による監視は、欧州のタイヤメーカーを不公平な競争から守る目的がある。

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