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2012/3/16

企業情報 - 部品メーカー

独キーケルト、中国部品メーカーが買収へ

この記事の要約

乗用車用ドアロックシステムを製造する独キーケルトは13日、中国の自動車部品メーカー、河北凌雲工業集団(以下、凌雲)の傘下に入ると発表した。キーケルトに出資する投資家グループと凌雲が合意した。正式な契約締結と当局の認可を経 […]

乗用車用ドアロックシステムを製造する独キーケルトは13日、中国の自動車部品メーカー、河北凌雲工業集団(以下、凌雲)の傘下に入ると発表した。キーケルトに出資する投資家グループと凌雲が合意した。正式な契約締結と当局の認可を経て取引は成立する。凌雲は今後について、欧米事業の強化や、キーケルトのアジア事業の拡大など事業の国際化を推し進めていく方針を示している。

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キーケルトは、デュッセルドルフ近郊のハイリゲンハウスに本社を置く。2011年のドアロックシステムの販売は4,100万ユニットを超え、売上高で5億ユーロ以上を確保した。同社は経営難に陥っていた2006年にモーガンスタンレーなどからなる金融コンソーシアムが債務の株式化(Debt to Equity Swap)を通して経営権を取得し、事業再建を進めてきた経緯がある。

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凌雲は中国の兵器製造大手である中国兵器工業集団(ノリンコ)の子会社で、本社を北京に置く。自動車用の樹脂部品や金属部品を製造している。従業員数は約1万人、売上高は約7億ユーロ。

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