インドのタイヤ大手アポロタイヤは、今後5年以内に中東欧に乗用車向けタイヤ工場を建設する方針を固めた。同社のカンワル副社長が7日、記者会見で明らかにした。
\同副社長によると、新工場はポーランド、ハンガリー、スロバキアのいずれかに建設され、投資金額は1億ユーロを見込んでいる。雇用規模は900人で、「世界で最も先進的なタイヤ工場になる」という。同副社長は投資先の条件として、◇政治的に安定している◇港に近い◇優秀な人材が確保できる――ことを挙げている。
\アポロタイヤは2008年1月、ハンガリー北東部ジュンジュシュに2億ユーロを投資して乗用車向けタイヤ工場を建設すると発表したが、政治的混乱の影響から行政手続きが滞り計画が進まなかったため、同年8月に計画を白紙撤回した。その後スロバキアでの工場建設を検討したものの実現しなかった。
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