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2012/3/23

企業情報 - 自動車メーカー

ボルボCEO、EUのCO2削減戦略に問題提起

この記事の要約

スウェーデンの自動車大手ボルボ・カー・コーポレーションのステファン・ジャコビー最高経営責任者(CEO)はこのほど、欧州連合(EU)による二酸化炭素(CO2)排出量の削減および電気自動車の普及に向けた戦略が欧州自動車メーカ […]

スウェーデンの自動車大手ボルボ・カー・コーポレーションのステファン・ジャコビー最高経営責任者(CEO)はこのほど、欧州連合(EU)による二酸化炭素(CO2)排出量の削減および電気自動車の普及に向けた戦略が欧州自動車メーカーの競争力を脅かしていると指摘し、EUは研究開発を支援するとともに、域内共通のインセンティブを導入すべきであるとの見解を明らかにした。

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EUは交通分野に関する白書の中で、同分野の温室効果ガスを2050年までに60%削減する目標を掲げている。従来車両を2030年までに半減させ、2050年にかけて徐々に減らしていく内容。

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ジャコビーCEOは同シナリオをEUのインセンティブがない状態で実現することは極めて困難であるとの見解を示すと共に、電気自動車の普及速度を過大評価している傾向があると指摘した。

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EUの欧州委員会がまとめた戦略レポートでは、電気自動車およびプラグインハイブリッド車の市場シェアが2020年までに3~4%、2030年までに30%に拡大すると予想している。

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ジャコビーCEOはこれに対し、両目標とも非現実的であると指摘。政府の購入支援がない状況とバッテリーの価格が高いことを考慮すると、市場シェアは2020年までに1%にも満たないとの厳しい見解を示している。

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