日産自動車は10日、英サンダーランド工場で2014年から新たな中型モデルを生産する計画を発表した。これにより、欧州の主力市場である中型セグメントに再参入することになる。モデル名などの詳細は今後発表する予定。
\同工場ではこのほか、3月のジュネーブモーターショーに出展したコンセプトカー「インビテーション」をベースとしたBセグメントのコンセプトカーを2013年から生産する計画もある。インビテーションと中型ハッチバックの生産により、日産では625人、サプライヤーも含めると計3、000人以上の雇用が新たに創出されるという。
\新型ハッチバックの生産能力は約8万台となる予定。新たな生産シフトを導入する計画で、同工場が操業を開始して以来、初めて24時間のフル稼働体制となるという。これにより同工場の生産能力は55万台以上に拡大する予定。
\サンダーランド工場では「キャシュカイ」「ノート」「ジューク」を生産している。2013年には電気自動車「リーフ」の生産も開始する予定。『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ(ANE)』(電子版)紙によると、同工場では2011年に48万485台を生産した。また、2013年に生産を開始するインビテーションはノートに替わるモデルとなる。
\ANE紙によると、新たな中型モデルはフォルクスワーゲン(VW)「ゴルフ」やフォード「フォーカス」と競合することになる。日産はかつて同セグメントで「アルメーラ」を販売していたが販売が振るわずラインアップから外した経緯があるという。
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