独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級自動車メーカー、アウディは9日、2012年に国内で新規採用する従業員を当初予定から800人増やし約2,000人に引き上げると発表した。さらに、職業訓練生から約700人、派遣社員からは最大700人を正社員として採用する。これにより、国内の従業員数は合計で約3,400人増加する。
\大幅な増員は世界的な販売好調を受けた措置。また、アウディは今後5年間に130億ユーロを投資する計画で、そのうち約80億ユーロをドイツに投資する予定。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ハンガリーのジュール工場やベルギーのブリュッセル工場でも増員する計画があるという。
\ \■ メキシコに新工場建設へ=独誌
\ \独有力誌『シュピーゲル』によると、VWは4月18日の監査役会で、アウディがメキシコに新工場を建設する計画を承認する見通しだ。2015年からオフロード車「Q5」の次世代モデルを生産する予定という。
\アウディは北米市場では独競合のメルセデス・ベンツやBMWに後れを取っており、自社工場の建設により北米事業を強化する。同誌によると、VWグループの上層部では、米テネシー州にあるVWのチャタヌーガ工場を拡張し、アウディのモデルを生産する戦略を支持する意見もあったという。
\また、現在「Q5」を生産しているドイツのインゴルシュタット工場では、メキシコ工場の稼働を受けて、2015年から新モデルの生産を開始する予定という。
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