日産自動車は、英サンダーランド工場で行っているコンパクトクロスオーバー車「キャシュカイ」(日本名:「デュアリス」)の生産の一部をロシア・サンクトペテルブルク工場に移管する。6日付け『オートモーティブ・ニューズ・ヨーロッパ』が、英国日産のロウザー副社長(エンジニアリング担当)の話として伝えた。
\ロウザー副社長は、キャシュカイの生産移管はサンクトペテルブルク工場の生産台数を2014年までに10万台に引き上げる計画の一環として実施されると説明。また、サンダーランド工場ではキャシュカイの生産が生産能力の上限に達しているうえ、来年には電気自動車「リーフ」の生産開始を控えていることから、ロシア工場への移管で生産能力に余裕を持たせたいとの考えを示した。移管の時期については、キャシュカイの次世代モデルが投入される2年後をめどとするとし、移管の規模については明らかにしなかった。
\キャシュカイは昨年、欧州で前年比1.3%増の21万6,970台を販売。欧州で最も売れた日産車となった。サンダーランド工場はキャシュカイのほか「ジューク」と「ノート」の生産を手がけており、昨年の生産台数は48万485台だった。
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