独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディでは、電気自動車「A2」およびレンジエクステンダーを搭載した電気自動車「A1 e-tron」の2モデルを量産化する計画が中止となる可能性が出ているもようだ。英『Car』誌が報じたもので、生産コストや販売価格の高さ、さらに欧州の電気自動車市場の立ち上がりが遅れる見通しであることなどが背景にあると見られている。
\アウディは「A2」の電気自動車を2011年のフランクフルトモーターショーで公開し、2015年までに発売する見通しを示していた。『Car』誌がアウディに近い筋から得た情報によると、同プロジェクトは事実上、棚上げになっているという。
\英国では政府が低エミッション車の購入に最大5,000ポンドの補助金を支給しているにもかかわらず電気自動車の需要は低迷している。「A2」の電気自動車は全長が4メートル以下の小型車だが、販売価格は4万ユーロを超えると予想されている。電気自動車の販売が振るわない中、このような高価格帯のモデルを大量に販売することは困難との見方が強まっているという。
\「A1 e-tron」は2011年からミュンヘンで実用試験を実施しているが、生産コストが高いため利益率が小さいことが、量産化計画の妨げになっているとの憶測が出ている。
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