日本のITサービス大手NTTデータのドイツ法人（NTT Data Deutschland）は12日、自動車産業向け事業を強化すると発表した。クラウドコンピューティングなどを利用した次世代テレマティクスや車載ネットワーク化など、新たなソリューションに対する需要が高まっていることに対応する。現在480人のIT専門スタッフを600人に増員する計画だ。
\独NTTデータで製造業向けのコンサルティング事業を統括するライナー・メール副社長は、「自動車業界の景気が比較的好調に推移していることに加え、複雑化するITインフラや多様化するアクセス環境に対応するため、外部のITコンサルタント企業に業務を依頼する自動車メーカーが増えている」と説明。サプライチェーンの最適化やビジネス・インテリジェンスといった従来のシステム業務のほか、最近ではソーシャルメディアやクラウドソーシングを顧客管理システムに統合するプロジェクトや、技術革新や製品ライフサイクルの管理を全社的に導入する案件が多くなっているという。
\NTTデータは2008年にBMWからシステムコンサルティング会社Cirquentを買収、今年4月に社名をNTT Data Deutschlandに変更した。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、同社はドイツの自動車業界ITサービス会社トップ25の中で6位にランクされている。
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