インストルメントパネルにデジタル式の液晶(TFT)ディスプレイを採用する自動車が徐々に増えている。タコメーターやスピードメーターをビジュアルに表示するだけにとどまらず、運転モードに合わせて必要な情報を選択して表示させることもできる。いまのところ主に電気自動車(EV)やハイブリッド車で採用されているが、従来式エンジンの高級車を中心にTFTディスプレイを採用するモデルが増えている。独dpa通信が報じた。
\ゼネラルモーターズ(GM)の電気自動車「ボルト」や姉妹モデルのオペル「アンペラ」は、デジタルインパネの採用で先陣を切った。速度やバッテリー残量を示す計器類がデジタル画像で表示するほか、カーナビゲーションや音楽などエンターテイメントの情報も表示する。
\日産のEV「リーフ」やルノーの「Zoe」、BMWの「i3」「i8」(コンセプトモデル)もデジタルインパネを採用している。
\EVにとどまらず、従来式エンジンの自動車でもデジタルインパネの採用が増えている。ジャガー「XJ」やレンジローバーも一部のモデルで数年前から採用しているほか、ボルボの新型「V40」でもA4サイズのTFTインパネをオプション装備できる。
\ただ、デジタルインパネはまだかなり高価なため、業界関係者は従来のアナログ式インパネが駆逐されることは「当面ない」とみている。
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