独自動車樹脂部品メーカーのイノベーティブ・コンポーネンツ・テクノロジーズ（ヘッセン州ヴェヒタースバッハ、以下ICT）は10日、会社更生手続きの適用をジーゲン区裁判所に申請した。手元資金が枯渇して支払い不能に陥る恐れがあるためだ。経営が破たんしたのは本社ヴェヒタースバッハ拠点で、独レネシュタット（ノルトライン・ヴェストファーレン州）拠点およびスペイン、チェコの拠点は対象外。今後は自主管理型の経営再建を目指す。
\ICTはセンターコンソールやトランクルームシステム、内装部品などを製造しており、BMW、オペル、セアト、フォード、アウディなどを主要取引としている。売上高は2億ユーロで、従業員数は全体で1,300人。
\同社は、顧客メーカーが夏期休暇で生産を縮小したことで稼働率が低下したことに加え、オペルが契約を突然、途中解約したことが打撃となり、資金繰りが急速に悪化していという。
\同社の事業所委員会（従業員の代表組織）によると、受注残は十分に抱えており、営業はこれまで通り継続するとしている。
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