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2012/8/3

企業情報 - 自動車メーカー

ルノー、CEA、LG化学が次世代Li-ion電池の生産で協力

この記事の要約

仏自動車大手のルノーは7月27日、リチウムイオン電池をフランスで生産する計画について韓国のLG化学と交渉中であると発表した。現行のリチウムイオン電池を2015年末から生産し、2017年初めには次世代電池の生産を開始する計 […]

仏自動車大手のルノーは7月27日、リチウムイオン電池をフランスで生産する計画について韓国のLG化学と交渉中であると発表した。現行のリチウムイオン電池を2015年末から生産し、2017年初めには次世代電池の生産を開始する計画。現在、工場用地を物色中で、2013年下半期にも最終合意できる見通しを示している。工場はLG化学が運営し、製品を欧州全域に供給する計画。

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次世代リチウムイオン電池の量産化では、フランス原子力庁(CEA)も協力する。ルノーとCEAが共同開発した電池をLG化学の量産技術を使って製造する計画で、3者は今年9月にも合意書を交わす予定。

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■ CEAとの戦略提携を継続

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ルノーは7月27日、フランス原子力庁(CEA)との戦略提携を継続すると発表した。また、同戦略提携を通して開発した次世代リチウムイオン電池を韓国のLG化学が2017年からフランスで生産する計画も明らかにした。

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ルノー、CEA、LG化学の戦略提携は、今年9月に正式に成立する見通し。LG化学は特に、電池の量産化技術に関するノウハウを提供する。

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ルノーとCEAは2010年、電気自動車向けの電池および持続可能なモビリティーというより幅広い分野における開発で戦略提携した。現在、200人が同戦略提携に関わっているという。うち、3分の2はCEA、3分の1はルノーの社員となっており、CEAのグルノーブルおよびサクレーにある拠点とルノーのグイヤンクールにある技術センターで開発を進めている。同戦略提携を通して得られた成果は現在、量産に向けた準備段階に入っており、2017年にも生産を開始できると見込んでいる。

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CEAのベルナール・ビゴ長官は2010年に開始したルノーとの戦略提携について、「民間企業と公的機関による学術と技術の密接な協力による成果を示す模範的な例である」とコメント。経済的な付加価値と雇用を創出しながら、フランスを自動車のゼロエミッション技術における世界の主導的地位に迅速に引き上げることができる」と評価した。

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ルノーによると、同社の電気自動車のうち、「フルエンスZ.E.」には、日産と日本電気(NEC)の合弁会社であるオートモーティブエナジーサプライ(AESC)が供給する電池を搭載し、「トゥイージー 」および「ゾエ Z.E.」にはLG化学の電池を採用する。

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