独高級車大手のBMWは8日、再生可能エネルギー由来の電力を販売する独ナトゥアシュトロームと戦略提携した。BMWは2013年末に最初の電気自動車「i3」を発売する予定。ナトゥアシュトロームとの提携により、電気自動車の顧客に再生可能エネルギー由来の電力を提供できるようにする。具体的な商品名やサービスの内容については明らかにしておらず、詳細は今後詰めていくもよう。
\ナトゥアシュトローム(本社:デュッセルドルフ)は風力や水力発電による再生可能エネルギーを販売している。顧客数は現在、22万人を超えている。同社のオリバー・フンメル取締役が独経済紙『ハンデルスブラット』(11日付け)に明らかにしたところによると、顧客数は年内に約25万人となる見通し。
\ \■ アウディも再生可能エネルギーに注力
\ \フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカーであるアウディも再生可能エネルギーに注力している。2011年5月には再生可能エネルギーとエコカーの連携を目指す大型プロジェクト「Audi balanced mobility」の計画概要を発表。同計画の実現に向けて、独ソーラーフューエルや米ジュール(Joule)と協力している。
\同プロジェクトの中核を担う「eガスプロジェクト」では、洋上風力発電による電力を電気自動車(EV)の生産現場で活用するほか、アウディのEVに充電する。また、水素とメタンガスを製造するプラントを建設し、同社が開発中の燃料電池車や天然ガス車(CNG)に使用する計画。この水素とメタンガスを製造するプラントはソーラーフューエルが受注した。
\ジュールは米マサチューセッツ州のベッドフォードに本社を置くバイオテクノロジー会社。アウディは同社と協力し、合成燃料のディーゼル(eディーゼル)やエタノール(eエタノール)を生産することを計画している。
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