ブリヂストンの津谷正明社長はこのほど、独経済紙『ハンデルスブラット』(10月10日付け)に対し、欧州のタイヤ市場で首位を目指す意向を示した。同社は世界市場では首位の地位にあるが、欧州では独コンティネンタルに次ぐ2位となっている。
\コンティネンタルはタイヤのほかにも自動車部品を販売しているため、他の製品分野で自動車メーカーから開発に関する情報を得てタイヤの販売につなげることができる強みを持つ。津谷社長はこれついて、「当社は世界に広がるネットワークと研究開発投資でコンティネンタルとの競争において優位に立つことができる」とコメントした。
\同紙によると、ブリヂストンの研究開発費は約8億5,000万ユーロで、コンティネンタルのタイヤ部門の投資は年3億5,000万~4億ユーロ(このほか、2011~2015年に新工場の建設に10億ユーロを投資)と大きく引き離している。
\また、津谷社長は、アスファルトの状況を把握し走行を快適にする機能などを備えた高性能タイヤは高い値段で販売することができ、利益を確保できるとの考えを示した。利益を確保できないような価格に下げて市場シェアを獲得するよりも、最高の品質とサービスを提供することで、高い利益を確保できるような体制を目指していくとした。
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