ロシア天然ガス大手のガスプロムは16日、天然ガス自動車向けの燃料供給インフラの整備に注力する方針を取締役会で決定したと発表した。国内だけでなく、欧州市場でも当該事業を強化していく方針を示している。
\同社は今年7月に本社で、政府関係者や石油会社、自動車部品大手などを招いて天然ガス自動車用燃料の普及促進に関する会議を開いた。今後も、政府に既存の内燃エンジン車を天然ガス車に改造するドライバーへの支援措置を要請するなど、政府や自治体と連携しながら天然ガス自動車の普及や燃料供給インフラの整備に取り組んでいく。
\ロシアでは現在、59地域の243カ所に圧縮天然ガス(CNG)の供給ステーションが整備されている。このうち、ガスプロムは208カ所のステーションを運営しているという。また、欧州ではドイツとチェコで天然ガス自動車用の燃料を販売している。
\ガスプロムによると、ロシアでは現在、ガス燃料で走行する車両の保有台数は約8万6,000台(世界全体:約1,500万台)となっている。また、ロシア市場における燃料供給スタンドを通した天然ガスの販売量は2011年に3億6,160万立法メートルとなり、前年から1,660万トン増加した。
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