自動車大手の仏PSAプジョー・シトロエン(PSA)と米ゼネラルモーターズ(GM)は24日、2月29日に締結した資本・業務提携の一環として4車種のプラットフォームを共同開発する計画を発表した。また、共同調達に向けて新たな組織を設立する計画も明らかにした。これらの取り組みにより両社は今後5年以内に年20億ドルのコスト削減効果を見込んでいる。
\今回の協力で対象となるのはGMの独子会社オペル/ボクソールにとどまり、差し当たりシボレーは対象外となるという。また、共同調達を目的とした組織の設立にはカルテル当局の認可が必要になる。
\プラットフォームの開発では、◇オペル/ボクソール向けのコンパクトクラスの多目的車(MPV)およびプジョー向けのコンパクトクラスのクロスオーバー・ユーティリティ・ビークル(CUV)◇オペル/ボクソールおよびシトロエン向けの小型車用多目的車(MPV)◇オペル/ボクソール、プジョー、シトロエン向けの二酸化炭素(CO2)排出量の少ない小型車のプラットフォーム◇オペル/ボクソール、プジョー、シトロエン向けの中型車――の4車種を共同で開発する。最初のモデルは2016年末までに市場投入する計画という。
\GMはオペルの赤字経営の解消が長年の課題となっている。欧州市場への依存度が高いPSAも欧州自動車市場の販売低迷が打撃となり経営が悪化しており、10月半ばにはオペルとPSAを合併させる計画があるとの憶測も出ていた。
\