独高級車大手のBMWは22日、ブラジルに建設する新工場の概要を発表した。新工場の生産能力は年約3万台となり、1,000人以上の雇用を見込んでいる。投資は2億ユーロを超える見通し。2014年に生産を開始する計画としている。
\新工場はブラジル南部サンタカタリーナ州のジョインヴィレ地域に建設する計画で、自治体との交渉も進んでいるという。
\BMWはブラジル工場の建設により、欧州、アジア、アメリカの世界市場における販売地域のバランスを取る意向。
\BMWグループは1995年、ブラジルに販売拠点を設立した。2010年からはブラジル北部のマナウスで自動二輪を生産している。同国におけるBMWグループの2011年の自動車販売は前年比54%増の1万5,214台。自動二輪の販売も前年比55%増の5,442台と大きく伸びている。
\ \■ VW、ブラジルへの投資拡大
\ \欧州の自動車メーカーでは、独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)もブラジルへの投資を強化している。同社は2011年11月、ブラジル事業に2016年までの5年間に34億ユーロを投資する計画を発表した。債務危機を背景に、欧州市場の自動車市場が低迷する中、欧州の自動車メーカーは将来の成長が見込めるブラジル市場への関心を高めている。
\VWは22日に開幕したサンパウロモーターショー(11月4日まで)で、2ドアの新型「ゴル(Gol)を世界初披露した。VWはブラジルに現在、約2万4,000人の従業員を抱える。昨年は同国で約82万8,000台を生産した。
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