独ベアリング大手のシェフラーは10月31日、インド事業の社長兼最高経営責任者(CEO)にダルメッシュ・アローラ(Dharmesh Arora)氏が就任すると発表した。シェフラー傘下のブランドである「INA」「LuK」「FAG」をそれぞれ展開する3社の経営を引き受けるほか、INAベアリングス・インディアの社長も兼任する。
\アローラ氏は自動車業界で25年以上の経験を持つ。スズキのインド子会社マルチスズキでキャリアをスタートさせた後、米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)でインドのほか、メキシコ、タイ、米国でさまざまなマネージメント職に就いてきた。シェフラーには2012年8月から従事している。
\ \■ 3~4年で1億5,000万ユーロ投資
\ \シェフラーは今後3~4年でインド事業に1億5,000万ユーロを投資する。プネー、ホスール、ヴァドーダラーにある既存工場を拡張するほか、ヴァドーダラー近郊のサヴリ(Savli)に新工場を建設する。
\サヴリ工場およびホスール工場に導入した新たな生産ラインは今週中に操業を開始。両プロジェクトには1億5,000万ユーロの投資のうち半分以上を投入した。
\サヴリ工場では、風力発電設備や重工業、鉄道向けの低摩擦深溝玉軸受や大型のベアリングを製造する。ホスールの新たな生産ラインでは、騒音・振動・乗り心地(NVH)の改善や燃費向上に寄与する油圧式クラッチリリースを生産する。
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