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2012/11/2

企業情報 - 部品メーカー

米IACグループ、ルーマニア工場を開設

この記事の要約

米自動車部品大手のインターナショナルオートモーティブコンポーネンツ(IAC)グループは10月23日、ルーマニア南部のバルシュに建設した新工場の落成式を行った。同工場では6月からすでに米フォード・モーターのクラヨヴァ工場に […]

米自動車部品大手のインターナショナルオートモーティブコンポーネンツ(IAC)グループは10月23日、ルーマニア南部のバルシュに建設した新工場の落成式を行った。同工場では6月からすでに米フォード・モーターのクラヨヴァ工場に供給する部品の生産を開始している。

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バルシュはブカレストから西に約230キロメートルの距離にあり、フォードのクライヨバ工場からは約25キロメートルの近距離にある。従業員数は約250人で、フォードのコンパクトミニ多目的車(MPV)「Bマックス」の新モデル向けに計器盤、センターコンソール、後部ドア、フロントドアパネル、ヘッドライナー(天井材)などを生産している。

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同工場はIACの工場では初めて「ファストキャスト(FastKast)」と呼ばれる表面素材の生産工程を導入している。ファストキャストは、熱可塑性のポリオレフィンとポリ塩化ビニール樹脂を組み合わせた製法で、計器盤など内装部品の品質や手触り、美しさなどを改善することができるという。ファストキャストは2013年にIACの世界に広がる工場に導入する計画。

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ジェームズ・カムシカス社長兼最高経営責任者(CEO)は新工場の建設について、グローバルに事業展開する取引先に複雑な内装部品を供給できる体制を整えるためのもので、欧州で利益を確保しながら成長していくための戦略の鍵となる、と説明。また、フォード以外の自動車メーカーにも同工場から部品を供給する方針も示した。

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