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2012/11/30

企業情報 - 部品メーカー

コンティネンタル、タイヤ事業に大型投資

この記事の要約

独自動車部品大手のコンティネンタルは、タイヤ事業の国外生産の強化に向け2015年までに10億ユーロを投資する。これは同社の成長計画「ストラテジー2025」に基づくもので、米国、ロシア、ブラジル、中国、インドを中心に生産能 […]

独自動車部品大手のコンティネンタルは、タイヤ事業の国外生産の強化に向け2015年までに10億ユーロを投資する。これは同社の成長計画「ストラテジー2025」に基づくもので、米国、ロシア、ブラジル、中国、インドを中心に生産能力を増強し、ブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーの世界3大手を猛追する。同社のニコライ・ゼッツァー取締役(タイヤ担当)が独経済紙『ハンデルスブラット(HB)』(28日付け)に明らかにした。コンティネンタルは欧州市場では首位であるものの、世界では4位にとどまり、上位3社に大きく水をあけられている。

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ゼッツァー取締役によると、同戦略では特にトラックや、鉱山車両、航空機向などの特殊車両用タイヤを特に重視しており、利益率の高い分野での成長を目指す方針であるという。

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また、HB紙によると、同社の2012年1-9月期のタイヤ事業の売上高は14%増の72億ユーロとなり、グループ全体の売上高の約30%を占めた。売上高利益率(EBITベース)も17.2%を確保しており、グループ全体の同利益率(9.6%)を大きく上回っている。

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同社はタイヤ事業における欧州市場への依存度が高い現状を見直し、世界的な事業のバランスをとることで、その他の地域の成長を成長の糧としていくことを目指している。例えば、ブラジルでは2014年のサッカーワールドカップ(W杯)のスポンサーとして知名度を高めることを計画している。

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一方、ブリヂストンの津谷正明社長は10月10日付けの独経済紙『ハンデルスブラット』に対し、欧州のタイヤ市場で首位を目指す意向を示した。同社は世界市場では首位の地位にあるが、欧州では独コンティネンタルに次ぐ2位にとどまっている。

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