伊プライベートエクイティファンドのインベストインダストリアルは7日、クウェートの投資会社インベストメント・ダールから英高級スポーツカーメーカー、アストンマーチンの株式37.5%を1億9,000万ユーロで取得することで合意したと発表した。
\アストンマーチンをめぐっては、インベストインダストリアルのほか印自動車大手マヒンドラ・アンド・マヒンドラも売却先の有力候補として名前が上がっていた。インベストメント・ダールはアストンマーチンの株式64%を保有する筆頭株主だが、インベストインダストリアルへの株式譲渡によって、筆頭株主の座を失うことになる。
\アンドレア・ボノミ会長率いるインベストインダストリアルは4月に独自動車大手アウディに高級二輪メーカーのドゥカティの株式を売却したことで知られる。ボノミ会長は、「(アストンマーチンの)経営陣、インベストメント・ダールと協力し、製品ラインナップの拡充と販売網の強化を通してドゥカティで実現した変革と活性化をアストンマーチンでも達成したい」と抱負を語った。アストンマーチンは今後5年間で6億2,500万ユーロを新型車の開発に投じる計画だ。
\アストンマーチンの昨年の世界販売台数は4,200台だった。今年は1~9月の販売台数が前年同期比20%減の2,520台と苦戦している。
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