ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した同国の2012年(1~12月)の乗用車新車登録は308万2,504台となり、前年に比べ2.9%減少した。12月単月では16.4%減の20万4,331台だった。
\2012年の乗用車新車登録のうち、個人は38.2%にとどまり前年(40.1%)を下回った。燃料別の内訳では、ガソリン車が50.5%、ディーゼル車が48.2%でほぼ拮抗している。代替燃料車は全体の1.3%にとどまった。そのうちハイブリッド車は2万1,438台、電気自動車は2,956台だった。走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は、乗用車新車登録全体の平均で141.8グラムとなっている。
\(5~6頁の表グラフ参照)
\ \■ ミニやミニバン、オフロード車が増加
\ \2012年の乗用車新車登録をセグメント別に見ると、ミニ(VW「Up」など)が20.3%増、ミニバン(メルセデス・ベンツ「Bクラス」など)は9.1%増、オフロード車(VW「ティグアン」など)も17.4%増と人気が高い。キャンピングカー(フィアット「デュカト」など)も10.4%増と好調だった。
\最もシェアが大きいのはコンパクトクラス(VW「ゴルフ」「ジェッタ」など)の23.8%。ただし、コンパクトクラスの登録台数は前年に比べ8.8%減少した。最も減少幅が大きかったのは上級クラス(メルセデスベンツ「Sクラス」など)で前年に比べ13.9%減少した。
\ \■ アウディ、ポルシェの販売好調
\ \ブランド別では、ドイツメーカーはアウディ(6.3%増)とポルシェ(9.8%増)が好調だった。メルセデスベンツは0.9%減、BMW/MINIは4.4%減。フォード(10.7%減)とオペル(16.1%減)も前年を下回った。フォルクスワーゲンは2.0%減となったものの、市場シェアでは最大の21.8%を堅持した。
\国外ブランドの最大手はルノー/ダチアの15万740台(前年比6.0%減)。2位のシュコダは3.2%増、続く現代自は16.1%増と大幅に伸びた。
\日本勢は、スバルが52.3%増となったほか、トヨタ/レクサスも0.8%増を確保した。マツダは1.5%減と前年実績を若干下回った。スズキ、ホンダ、日産/インフィニティ、三菱自、ダイハツは2ケタの減少となっている。
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