独自動車部品会社のプレーは12月17日、中国証券業監督管理委員会の認可を経て、親会社である中国のJoyson Investment Holding(以下Joyson)が傘下のLiaoyuan Joyson Electronics(以下Joyson Electronics)にプレーを統合したと発表した。Joysonは独投資会社ドイッチェ・ベタイリグングス(Deutsche Beteiligungs)からプレーの資本の25.1%を取得し、プレーを完全子会社とした。
\Joysonは2011年にドイッチェ・ベタイリグングスからプレーの資本の74.9%を取得した。今回さらに残りの25.1%を取得してプレーへの出資比率を100%に引き上げた。
\同社はプレーの買収により、中国とドイツに拠点を多く国際的な自動車部品メーカーとして事業展開するとともに、技術力を高め、品質の良い製品を低価格で生産できる体制を整える。プレーの社名は今後も残し、現経営陣も体制を維持するとしている。
\Joyson Electronicsは今回の措置を受けて事業分野を2つに分ける。自動車オートモーティブ・エレクトロニクス分野をプレーのブランドで、オートモーティブ・コンポーネンツ分野をJoysonのブランドで展開していく。
\プレーはエアコンやカーラジオの操作パネル、センサーなどを生産している。従業員数は約3,200人で、ドイツ、ポルトガル、ルーマニア、メキシコ、米国、中国に拠点を持つ。2012年の売上高は前年比12%増の約4億6,000万ユーロとなる見通し。
\Joysonグループは、自動車部品の生産のほか、不動産事業も展開する。従業員数は約5,000人。2012年の売上高で約60億元を見込んでいる。Joysonは2004年の設立。プレーは1919年の創業で約100年の歴史を持つ。
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