ホンダは11日 英国南西部のスウィンドンにある工場で従業員800人を削減すると発表した。欧州の自動車需要が低迷していることを受け、1992年に英国に進出して以来初めての人員削減に踏み切る。
\スウィンドン工場は3,500人を雇用し、多目的スポーツ車(SUV)「CR-V」、「シビック」、「ジャズ(日本名:フィット)」のほかエンジンを生産している。昨年の生産台数は16万6,000台で、最大生産能力である25万台を大きく下回っており、稼働率は66%と、損益分岐点を確保するために必要だとされる75~80%を割り込んでいる。
\人員削減の理由についてホンダは、欧州の厳しい市場環境によって「難しい決断をせざるを得なかった」と説明する一方で、今後のスウィンドン工場での生産計画に変更はないとしている。同工場は来年から新型「シビック・ワゴン」と「シビック・タイプR」の派生車種の生産を開始する予定だ。
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