IHIは1月17日、2001年に独自動車大手のダイムラーと設立したターボチャージャー（車両用過給機）の合弁会社IHIチャージング・システムズ・インターナショナル（ICSI）を完全子会社化すると発表した。ダイムラーの出資分49％を買い取ることで合意した。完全子会社化手続きは当局の承認を得て2月下旬にも完了する見通しとしている。
\ICSIはターボチャージャーの設計、開発、販売を事業とし、ドイツとイタリアに工場を持つ。2012年度は約200万台を生産した。
\IHIは排ガス規制の強化、エンジンの小型化、燃費改善の動きを受けて、ターボチャージャーの需要は今後もさらに拡大すると見込んでいる。このため、ICSIの完全子会社により、欧州域外のIHIグループ会社との連携を強化し、欧州だけでなく世界市場を視野に入れて事業を強化していく方針を示している。ICSIのターボチャージャー生産は2015年度には約300台に拡大する予定。また、ダイムラーにはターボチャージャーの供給を今後も続けるとしている。
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