東海ゴム工業(本社:愛知県小牧市)は1月25日、ドイツの自動車用防振ゴムメーカーのアンヴィス・グループを買収すると発表した。国外事業の強化を目指す中期経営計画の一環で、世界に展開する日系自動車メーカーへの供給体制を強化するとともに、欧州メーカーへの本格参入を図る。
\アンヴィス・グループとは昨年12月にメキシコで自動車用防振ゴムの合弁事業を開始しており、今回の買収により両社の関係はさらに強化される。
\今後はアンヴィスの欧州メーカーへの販売網や営業ノウハウ、生産基盤を活用し、欧州における供給能力を高めていく。アンヴィスは中・小型車向けの製品開発・生産技術に優れるという。同社は世界9カ国に13拠点を持ち、従業員数は約2,000人。2011年の売上高は約3億500万ユーロだった。
\東海ゴムは2015年度までの中期戦略計画「2015 TORI GROUP VISION」の中で、日系自動車メーカーへのグローバル供給体制と海外メーカーへの営業を強化する方針を示している。同戦略の一環として、欧州ではこのほか、昨年12月にイタリアの自動車用ホースメーカーDytech-Dynamic Fluid Technologiesの買収を決めた。
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