独自動車部品大手のコンティネンタルは1月25日、タイヤセンサーを活用した積載量の計測システムを開発したと発表した。タイヤの走行面の内側にセンサーを装着し、タイヤと路面の接触面積を計測する仕組み。同システムは、横滑り防止システム(ESC)など安全システムの性能向上にも寄与する。
\タイヤと道路の接触面積が大きくなると積載量が増えている可能性があるが、同システムでは、既存のタイヤ空気圧センサーとの連携により、積載量が上限を超えているか、あるいは、タイヤの空気圧が足りないかの原因を数百メートル走行するだけで特定し、ドライバーに知らせることができる。
\ESCや、緊急時に自動的なハンドル操作で衝突の危険を回避する緊急操舵回避支援システム、緊急ブレーキ支援システムなどの安全システムは現在、積載量が最大であると想定して制動力を制御する仕組みになっている。今後はコンティネンタルが開発したシステムの採用により、実際の積載量に応じてこれらの安全システムを作動させることが可能になり、精度が向上する。
\また、コンティネンタルによると、同社のタイヤ圧充填アシスタント「Filling Assistant」の機能の一部はあるアジアの自動車メーカーの量産車に採用されている。同メーカーでは、タイヤに空気を充填する際に適切な空気圧に達すると短いシグナル音が鳴り、知らせるシステムに活用している。
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