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2013/2/15

企業情報 - 自動車メーカー

VW、6,000~7,000ユーロの低価格車を検討

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は新興国市場向けに販売価格が6,000~7,000ユーロの低価格車を生産することを検討している。同社のマルティン・ヴィンターコルン社長が13日発行の独週刊誌『シュピーゲル』に掲載さ […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は新興国市場向けに販売価格が6,000~7,000ユーロの低価格車を生産することを検討している。同社のマルティン・ヴィンターコルン社長が13日発行の独週刊誌『シュピーゲル』に掲載されたインタビュー記事の中で明らかにした。ただ、まだ最終決定はしていないという。

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ヴィンターコルン社長は、同社が検討しているような低価格車の市場規模は中国だけでも300万台以上、インドでは100万台以上の需要があり、アフリカにも投入できる、と説明。具体的には、外観やエンジンなど基本的な部分の開発はドイツで行い、その後は中国の提携先と共同開発し、2015年から生産する見通しを明らかにした。

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■ EUの2020年の排ガス規制目標の達成を明言

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ヴィンターコルン社長はこのほか同誌とのインタビューの中で、欧州連合(EU)の欧州委員会が提案する2020年までに乗用車の二酸化炭素(CO2)排出量を走行1キロ当たり平均95グラム以下に抑える目標をVWグループは達成できる、とも明言した。同目標は「極めて野心的」としながらも、「我々はこの挑戦に応じる」と語った。ただし、米国や中国のように電気自動車やハイブリッド車による削減努力を評価するシステムを期待している、とも付け加えた。

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独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、EUの排ガス規制については、独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長が13日、欧州委員会に対し、CO2排出量の計算で、電気自動車やCO2排出量が少ないモデルに有利になるような評価方法を採用するよう要請した。

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同会長は、EUはこれらのモデルを1.3倍に評価する方針であるが、少なくとも2~3倍としなければならないと指摘。米国や中国では電気自動車やハイブリッド車、燃料電池車に大きく有利となる計算方法を採用しており、EUも同様の対応を取らなければ他国との競争において不利な状況に追い込まれる、との見解を示している。

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