欧州復興開発銀行（EBRD）は11日、スペインの自動車部品メーカーであるゲスタンプ・オートモシオン（Gestamp Automocion）に1億5,000万ユーロを長期融資すると発表した。ゲスタンプはロシア、ポーランド、ハンガリー、トルコの4カ国にある工場の設備を増強し、これらの国々で事業展開する自動車メーカーへの部品供給を強化する。
\EBRDによると、ゲスタンプは2016年までに2億5,500万ユーロの設備投資を実施、4カ国にある工場の競争力を強化する計画。EBRDから受ける融資の80％以上はロシアとトルコの工場に投資する方針であるという。ロシアは欧州ではドイツに次いで2番目に大きい市場であり、トルコでは輸出向けの乗用車生産が増えている。
\ゲスタンプはロシアのカルーガ、サンクトペテルブルク、トリヤッチに工場を持つ。ロボット、レーザー装置などを導入する計画という。また、トルコではブルサとゲブゼにある工場にホットスタンピング、プレスや溶接機を導入する。
\EBRDは今回の融資により、各国のサプライチェーンの技術力の強化を図るとともに、現地に工場を持つ自動車メーカーの現地生産の拡大を後押しする。
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