スウェーデン自動車大手のボルボ・カー・コーポレーションは20日、同社の親会社である中国の浙江吉利控股集団(Geely Holding)がスウェーデンに研究開発(R&D)センターを設立すると発表した。ボルボおよび吉利の両ブランドで使用できるモジュラー型プラットフォーム(モジュラー・アーキテクチャー)やCセグメントモデル向けの部品を開発する。
\同R&Dセンターはボルボ本社のあるイエーテボリに開設し、フルタイムの研究員を約200人、スウェーデンおよび中国から採用する計画。すでに研究員の採用を開始しており、2013年末頃に本格稼働できる見通しを示している。
\吉利は当該R&Dセンターを通してボルボとの協力により品質や技術力を高め競争力を強化する。ボルボにとっても吉利との協力により開発コストを軽減できる利点がある。両社はモジュラー型プラットフォームを共有しながらも、各ブランドの製品戦略にあったモデルをそれぞれ開発することを計画している。
\ボルボは大型モデル向けにスケーラブル・プラットフォーム・アーキテクチャー(SPA)と呼ばれる次世代シャーシ構造を開発しているが、SPAは今後もボルボ単独で開発を継続する方針を示している。SPAを使用した最初のモデルは2014年に発売する予定。
\ \■ ボルボ、年内に1,000人を削減
\ \ボルボは年内に従業員を1,000人削減するもようだ。同社の広報担当者がスウェーデンの公共ラジオ局スウェーデンラジオ(SR)に明らかにした。販売低迷による業績不振を受けたもので、経営上の解雇は実施しない方針を示している。同社は現在、約2万2,000人の従業員を抱えている。
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