トヨタ自動車は18日、ウラジオストクにあるソレルス・ブッサンの工場でスポーツ型多目的車(SUV)「プラド」の量産体制に入ったと発表した。生産規模は当初、月1,000台の予定。製品は主にシベリア鉄道を経由し、トヨタの販売網を通じて販売する。
\ソレルス・ブッサンは2010年、トヨタブランド車の合弁生産を目的に、ロシア自動車メーカーのソレルスと三井物産が折半出資で設立した。トヨタから部品供給・技術支援を受けている。
\ソレルス・ブッサン工場は先月25日に開所し、試験生産を実施していた。年間2万5,000台を生産する能力がある。
\ロシアは昨年の自動車販売台数が前年比11%増の293万5,111台に拡大。308万2,504台のドイツに次いで欧州2位の市場規模を誇る。
\ \■ カザフでもノックダウン生産
\ \新興諸国での事業を強化しているトヨタだが、12日にはカザフスタン政府とSUV「フォーチュナー」の現地生産に向けて覚書を締結した。北部コスタナイ市にあるサリアルカ・アフトプロムの工場で来年春頃から生産を開始する計画だ。
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