米自動車部品大手のジョンソン・コントロールズは19日、自動車用シートの開発に使用する新型のダミー人形を開発したと発表した。国際的な3つの標準規格を全て満たしているという。
\同社が開発したダミー人形は、腰の位置(SgRP:Seating Reference Point)を計測するために使用するもので、同基準点からハンドルやガスペダルの距離を決める。
\この計測用ダミー人形の標準規格は、米国自動車技術会(SAE)の「SAE J 826」、欧州の安全評価機関であるユーロNCAPの「GLORIA」、独自動車工業会(VDA)が推奨する「VDA 304」の3種類があるという。このため、メーカーはこれまで複数のダミー人形を使用していたが、ジョンソン・コントロールズは3つの基準をすべて満たすダミー人形を開発したという。
\同社ではすでに2011年6月からこのダミー人形を実用試験している。約1年半の実用試験を終え、今後は外部の自動車メーカーやシートメーカー、技術監査機関などに販売していく方針で、すでに高い関心が寄せられているという。
\