スイスのエンジニアリング大手ABBは20日、エストニアに供給した165基の自動車用急速充電ステーションを稼働させた。充電ステーションは同国全域に配置し、人口5,000人以上の都市のほか、幹線道路では60キロメートル以下の間隔で設置した。
\ABBが供給したのは直流の急速充電器「Terra 51」。日本発の急速EV充電器規格である「CHAdeMO(チャデモ)」の基準を満たしている。直流では50kWまで対応しているほか、交流でも22kW までで充電できる。
\充電ステーションは現地のサービス会社が運営するが、ABBはITアーキテクチャーを提供するほか、インターネットを使った充電ネットワークの運営サポートで5年契約を結んだ。
\エストニアの人口は約130万人。ABBによると、直流の急速充電スタンドの密度は欧州でも最も高いという。また、政府は電気自動車の購入価格の最大50%を助成するなど電気自動車の普及促進に注力している。
\英国のエコカー情報サイト『グリーンカーウェブサイト』によると、エストニアはABBの充電ステーションを含め、全国約700カ所に充電ステーションを整備している。同国は無線LANの整備にも注力するなど、新技術の導入に関心が高い国として知られている。
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