独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のマルティン・ヴィンターコルン社長は4日、VWグループが欧州市場で販売する新車の二酸化炭素(CO2)排出量を2020年までに走行1キロメートル(km)当たり95グラムに削減する目標を発表した。
\同社長によると、同目標の達成はすべてのセグメントと車両クラスで走行100km当たりの燃費を4リットル以下に抑えることを意味するという。ヴィンターコルン社長は「極めて困難な課題ではあるが我々は達成する」と述べ、目標達成への意欲を示した。同社長はこのほか、2015年までにVWグループのCO2排出量を120g/km以下に削減する自社目標は達成できるとの見通しも示した。
\VWグループは現在、CO2排出量が120g/kmの車両を245モデル、同100g/km以下の車両は36モデルを販売している。開催中のジュネーブモーターショーに出展した1リットルカー「XL1」は走行100km当たりの燃費が0.83リットル、CO2排出量は僅か21g/kmとなっている。ヴィンターコルン社長はXL1の技術を量産車に採用していく方針を示し、特にプラグインハイブリッド車の開発を進める方針であると説明した。
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