インターネットが自動車を購入する際に果たす役割が大きくなっている。コンサルティング・ITサービス大手キャップジェミニが実施した国際調査「カーズ・オンライン」によると、欲しいモデルの情報を収集するため最初にインターネットを活用したとした購入者は全体の94%に達した。モデルの選択・決定から購入まで一連の購買手続きを全てネットで済ます「ネット購買」に興味があるとしたユーザーは先進国で31%、新興国では48%に上った。
\自動車購入で電子メディアの比重が増しているが、ディーラーの重要性が低くなっているわけではない。ディーラーが情報源として「重要」であると回答したユーザーは全体の56%にのぼり、とくに新興国では3年前の35%からほぼ2倍の63%に拡大している。ユーザーの圧倒的多数(5人に4人)がディーラーと最初にコンタクトをとった時点ではまだ購入モデルが決まっておらず、ショールームで現車を見たり、ディーラーとの相談・値引き交渉、試乗など店頭でのやり取りを通じて最終的にモデルを決定しているユーザーが多いという。
\キャップジェミニは1999年から定期的に自動車に関する消費者調査を実施しており、今回はブラジル、中国、ドイツ、フランス、英国、インド、ロシア、米国の計8,000人を対象に調査を実施した。
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