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2013/5/3

一般・技術・その他 (旧)

EUの新車CO2排出量、12年は2.6%減

この記事の要約

欧州環境庁(EEA)によると、2012年に欧州連合(EU)で販売された乗用車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量の平均値は132.2グラムとなり、前年に比べ2.6%減少した。自動車業界の技術向上努力や、 […]

欧州環境庁(EEA)によると、2012年に欧州連合(EU)で販売された乗用車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量の平均値は132.2グラムとなり、前年に比べ2.6%減少した。自動車業界の技術向上努力や、景気悪化の影響でより燃費の良いモデルの販売が増えたことがCO2排出改善の背景にあると分析している。

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EEAのマックグレード事務局長は、新車の技術力向上により燃費効率は改善しているが、輸送分野における温室効果ガスの大幅な削減には、輸送モードや輸送機器の使い方を根本的に変える必要がある、と指摘している。道路輸送におけるCO2 排出量は1990~2011年までに21%増加しており、EUにおけるCO2排出量のうち道路輸送は23%を占めている。

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走行1キロメートル当たりのCO2排出量を国別に見ると、平均値が最も低かったのはデンマークの117グラムで、ポルトガルが僅差の118グラムで続いた。前年比の改善幅が最も大きかったのはギリシャ(9%)とデンマーク(6%)。イタリアは、電気自動車やハイブリッド車、液化石油ガス(LPG)やエタノールなどの代替燃料車の割合が13%と最も高かった。

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CO2 排出量の平均値が前年に比べ悪化した国はハンガリーとベルギーの2カ国で、最も平均値が高かったのはラトビア(152グラム/km)とエストニア(150グラム/km)だった。

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電気自動車(EV)の販売台数は2012年に約1万4,000台となり、2010年の約700台と比べると3年間で約20倍増えた。国別にみると、フランスが5,500台以上で最も多く、ドイツの約3,000台とともにEU域内のEV販売の大部分を占めた。

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