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2013/5/10

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、4月は3.8%増

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2013年4月の乗用車新車登録は28万4,444台となり、前年同月に比べ3.8%増加した。1~4月の累計では8.5%減の95万8,401台と前年同期を下回っている。4月の増加は、個 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2013年4月の乗用車新車登録は28万4,444台となり、前年同月に比べ3.8%増加した。1~4月の累計では8.5%減の95万8,401台と前年同期を下回っている。4月の増加は、個人向けの販売好調や、営業日が前年同月に比べ2日多かったことが主因と見られている。個人向けの市場シェアは前年同月をやや上回る39.8%だった。

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4月の登録台数をブランド別に見ると、最大手のフォルクスワーゲン(VW)は前年同月比4.2%増の6万3,670台を販売し、市場シェアで22.4%を確保した。他のドイツ勢ではBMW(10.2%減)とMINI(18.3%減)、スマート(12.1%減)が減少したが、その他は、ポルシェが16.0%増となるなど好調だった。(6~7ページの表グラフ参照)

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国外ブランドで首位のシュコダは2.3%増の1万2,750台(市場シェア:4.5%)だった。日本勢では、レクサス(6.7%減)、マツダ(11.5%減)、日産(4.5%減)、スズキ(3.3%減)が前年同月を下回った一方、スバルが127.6%増と大幅に伸びたほか、ホンダ(23.3%増)、三菱自(40.9%増)、トヨタ(17.7%増)も2ケタ増を確保した。

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燃料別では、ガソリン車が6.7%増で全体の52.4%を占めた。ディーゼル車は0.1%減とほぼ前年並みだった。代替燃料車は電気自動車が91.9%増、天然ガス車が79.8%増、ハイブリッド車が66.8%増となるなど大幅に増えたものの、市場全体に占めるシェアはそれぞれ1%以下にとどまっている。

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セグメント別の内訳をみると、コンパクトクラス(VW「ゴルフ」「ジェッタ」など)が全体の25.4%を占め、最も多かった。前年同月比で伸び率が最も大きかったのはキャンピングカー(フィアット「デュカト」など)(20.6%増)、スポーツ多目的車(SUV)(オペル「モッカ」など)(15.2%増)。これに対し、オフロード車(VW「ティグアン」など)は2.9%減と前年同月を下回った。最も減少幅が大きかったのは中級車(VW「パサート」など)の7.3%減だった。

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■ 独自工会、13年通期は290万~300万台を予想

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独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は、年初の販売低迷は、南欧諸国の債務危機の影響による買い控えが背景にあると指摘。ドイツ市場は下半期から改善するとの見通しを示した。VDAでは13年通期について290万~300万台を予想している(2012年:308万2,504台)。

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■ 4月の生産台数は17%増

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VDAによると、ドイツの4月の乗用車生産台数は前年同月比17%増の50万800台だった。輸出が11%増の36万7,300台に拡大した。西欧市場の需要は依然として弱いものの、欧州域外からの受注が4月は10%以上増えたという。

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