独電線大手のレオニは6日、インドのプネー近郊に建設した新工場の開所式を行った。自動車のほか、再生可能エネルギー、鉄道、石油・ガス産業向けのケーブルやケーブルシステムも生産する。今年末までに設備投資などに約1,100万ユーロを投資する計画で、従業員数は約140人を予定している。
\新工場の面積は約1万5,000平方メートル。今年初めからすでに自動車向けの汎用ケーブルの生産を開始している。将来は特殊ケーブルも生産する計画。レオニによると、インドの自動車市場は2016年まで年約12%の高い成長が続く見通し。インドでは現在、年約580万台の自動車が生産されている。
\新工場ではこのほか、太陽光発電や太陽熱、風力発電の再生可能エネルギー産業向けのケーブルや、高速列車や機関車、路面電車、地下鉄、貨物列車、石油・ガス、石油化学、発電所、水処理施設向けなどの製品を供給する予定。
\インドでは中・長期的に同社が製品を供給する産業分野の成長が見込まれている。新工場の建設により、現地顧客への対応を改善するとともに、事業のグローバル化を推進し、インド市場の開拓や周辺諸国向けの事業をさらに強化する。現地生産により、関税がなくなるほか、労働コストや輸送費を抑えることができるなどコスト面でのメリットもある。
\新工場はインドでは2番目の工場となる。同社は2010年にプネー近郊にエンジニアリングオフィスと自動車用ワイヤハーネス工場を開設している。プネー地区には自動車産業を中心に主要な産業が集中しているという。
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