独ステアリング部品大手のZF Lenksysteme（ZFLS）が2日発表した2012年通期決算の売上高は前期比12％増の39億7,700万ユーロに拡大し、過去最高を記録した。乗用車向けステアリングシステム部門が好調で全体をけん引した。営業利益は、最大市場である欧州の自動車販売市場の冷え込みなどが影響し、1億7,700万ユーロから1億6,000万ユーロに低迷した。
\部門別売上高では、主力の乗用車向けステアリング部門が23.3％増の28億6,200万ユーロに急伸。なかでも電子制御ステアリングの出荷が好調で42％増の20億ユーロに拡大し、売上高全体のほぼ半分を占める主力製品に成長した。
\地域別では、アジア事業が41.6％増の12億900万ユーロに大幅拡大した。NAFTA（北米自由貿易協定）地域も42.5％増の7億3,100万ユーロと好調に推移し、欧州（5.5％減の18億9,100万ユーロ）の落ち込みを相殺した。
\研究開発費は14％増の1億9,500万ユーロに拡大。対売上高比率で4.9％を示した。
\
