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2013/5/10

一般・技術・その他 (旧)

独デュル、第1四半期は減収増益

この記事の要約

独産業設備機械大手のデュルが7日発表した2013年第1四半期(1‐3月)決算の売上高は5億4,250万ユーロとなり、前年同期に比べ3.5%減少した。ただ、営業利益(EBIT)は21.6%増の3,600万ユーロとなり、EB […]

独産業設備機械大手のデュルが7日発表した2013年第1四半期(1‐3月)決算の売上高は5億4,250万ユーロとなり、前年同期に比べ3.5%減少した。ただ、営業利益(EBIT)は21.6%増の3,600万ユーロとなり、EBITベースの売上高利益率は前年同期の5.3%を上回る6.6%に改善。税引き後利益も32.0%増の2,270万ユーロと増益を確保した。同社は塗装・組み立て設備やロボット、計測・排気フィルターシステムなどを生産している。

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同社は減収ながらも増収となった理由として、高い稼働率と生産効率の改善、新興国市場からの受注が好調なことを挙げている。利益率の高いサービス事業が成長するなど、利益率の向上も増益に寄与した。

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1-3月期の受注高は前年同期比0.2%増の6億8,040万ユーロ。受注残高は10.2%増の24億7,690万ユーロに達した。新興国市場の事業が好調で、第1四半期の受注高の70%を占めた。特に中国は全体の40%以上を占めているという。ブラジルでも自動車産業の投資が活発で、生産能力の拡大が進んでいるとした。

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■ 2013年通期の売上高は24億~26億ユーロを予想

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2013年通期では、売上高で前年(約24億ユーロ)を上回る24億~26億ユーロ、EBITベースの売上高利益率で7.0~7.5%を予想している。受注高は23億~25億ユーロ、2013年末時点の受注残高で20億ユーロ以上を見込んでいる。

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同社は今後について明るい見通しを示している。世界の自動車販売は少なくとも2017年まで大幅に増加する見通しであるほか、欧州自動車市場の低迷も底をついたと見られている。中国では引き続き生産設備の高い需要が見込まれている。また、欧州では工場の設備更新・近代化需要が見込めると予想している。

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2013年3月末時点の従業員数は前年同期比9.9%増の7,784人。今年末には約8,000人に増えると見込んでいる。

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