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2013/5/17

一般・技術・その他 (旧)

ベルリン工科大、疲労警告システムの効果や課題を調査

この記事の要約

ベルリン工科大学のカーチャ・カレルガウス博士はこのほど、自動車の疲労警告システムの課題やドライバーに与える影響などを分析する研究調査を実施した。中型車とシミュレーション設備を使用してドライバーに120分間運転してもらい、 […]

ベルリン工科大学のカーチャ・カレルガウス博士はこのほど、自動車の疲労警告システムの課題やドライバーに与える影響などを分析する研究調査を実施した。中型車とシミュレーション設備を使用してドライバーに120分間運転してもらい、疲労警告システムを装備した場合と装備しない場合を比較したほか、トラックの運転手にアンケート調査を実施した。

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これによると、シミュレーションテストでは疲労警告システムを装備した場合の方が、休憩を取るまでの運転時間が平均で20分長いことが分かった。疲労警告システムを意識して、疲れた様子を見せないようにしっかりと運転しようとする傾向がみられたという。

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トラックドライバーへのアンケート調査では、疲れを感じていても警告表示が出ていないため長く運転することがある、と回答した人がいたほか、納品時間に間に合わせるために長時間運転する場合もあり、疲れに気づかず休憩を取らない訳ではないと指摘する声もあった。

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同研究調査では、ドライバーにどのような疲れの症状があり、どのようなリスクが発生する恐れがあるかを具体的に伝達するようなシステムが有益であるとしている。例えば、コーヒーマークの警告表示やミントの香りが出るようなシステムも危機意識を高める効果はあまりなく、ハンドルが振動するシステムの方がドライバーに危険を伝える効果は高いと指摘している。

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