仏PSAプジョー・シトロエンは17日、パリ北郊のオルネー工場のストライキを終結させることで、労働組合のフランス労働総同盟(CGT)と合意したと発表した。これにより、今年1月中旬から続いていた同工場のストは4カ月ぶりに終止符が打たれる。
\PSAは昨年、仏国内の生産体制の再編と最大で8,000人の人員削減を含む合理化策を発表。オルネー工場を2014年までに閉鎖するのと伴い、同工場の従業員3,000人のうち1,500人をポワシー工場へ移管する計画を示した。関連6労組のうちフランス・キリスト教労働組合連盟(CFTC)など5労組はこの計画を支持したが、CGTは反発。180人の従業員がストを行なっていた。
\PSAとCGTの合意には、◇すべての従業員の職場復帰◇PSAグループの再編計画に対する異議申し立ての取り下げ◇スト参加者のうち約130人に対する再就職支援――などが盛り込まれている。フィリップ・ドルジェ上級副社長は、「ストライキの終結は長く困難なプロセスだったが、従業員との対話が復活したのは満足すべき結果だ。今後は一人ひとりにソリューションを見つける努力をしながら、従業員の配置転換プロセスを推進していく」と語った。
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