欧州自動車工業会(ACEA)が5月29日発表した2013年4月の商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く)の登録台数は前年同月比3.6%増の14万3,255台となり、2011年12月以来初めて前年同月を上回った。小型商用車が5.8%増と好調で、英国が特に大幅な伸びを示した。営業日数が昨年に比べ2日多かったことも寄与した。ただ、金融危機前の2008年4月と比べると約10万台少ない水準であるという。1~4月の累計は7.6%減の54万5,049台だった。
\4月の登録台数をカテゴリー別にみると、3.5トン以下の小型商用車は5.8%増の11万6,657台と、カテゴリー別では唯一、前年同月を上回った。英国が43.0%増と大幅な伸びを示したほか、スペイン(11.5%増)、ドイツ(6.6%増)も好調だった。フランスは4.0%減、イタリアは22.2%減に落ち込んだ。
\3.5トン超の中・大型トラックは5.2%減の2万4,066台。16トン以上の大型トラックも5.8%減の1万8,252台にとどまった。16トン以上の大型トラックではイタリアが2.7%増を確保したが、他の主要国は前年実績を下回った。英国も中・大型トラックが12.9%減、大型トラックも17.9%減と振るわなかった。
\バスは3.1%減の2,532台。フランス(27.7%増)、ドイツ(26.1%増)、イタリア(2.0%増)が伸びた一方、英国は18.0%減、スペインも20.8%減に低迷した。
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