独自動車部品大手のコンティネンタルはこのほど、電気自動車の航続距離の短さに対する不安を解消するシステムを搭載したコンセプトカー「Simplify your Drive for Electric Vehicles」を開発した。目的地まで蓄電池の残量が足りているかを計算し、ドライバーに知らせるシステムを搭載している。
\同システムは、ナビゲーションシステムのデータから走行ルートの距離や地形などの情報を解析して駆動システムの制御に使用する「eHorizon」に活用するほか、空調など車載機器の電力消費状況を分析し、蓄電池の残量が目的地まで足りるかどうかを計算する。
\蓄電池の残量が不足している場合は、「空調をオフにする」「途中で充電する」などのメッセージをディスプレーに表示してドライバーに知らせる仕組み。
\ \■ 走行モードは3種類
\ \走行モードは、長距離を走行する際の「ジャーニー」、走行ルート沿いの充電インフラを表示する「ファン」、日常の近距離走行を想定した「シティー」の3種類がある。例えば「シティー」モードでは、初期設定で入力した出発点の住所(自宅など)をベースとし、蓄電池の残量が出発点の住所に戻ってこられない水準まで下がるとディスプレーに表示してドライバーに充電するよう促す。
\ \■ テレマティックスや空気圧監視センサーと連携も
\ \将来はテレマティックスやタイヤの空気圧監視センサーと連携したシステムの開発を目指している。例えば、リアルタイムの天候や交通情報、空気圧や気温などを蓄電池の航続距離の計算に反映させたり、目的地を入力し最低限必要な充電量に達すると電子メールや携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)で知らせるシステムなどが可能になるとしている。
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