独自動車大手アウディのハンガリー子会社アウディ・フンガリア・モーターは12日、同国西部のジュール工場で、「A3セダン」の量産を開始した。同工場ではインフラ整備や新たな生産設備、建設などに9億ユーロを投資。2年かけてプレス工程から車体製造、塗装、最終組み立てまでのラインを持つ一貫生産体制を整えた。拡張工事を終えた同工場の生産能力は年約12万5,000台に拡大する。
\A3 セダンは世界でも成長市場のプレミアムコンパクトクラスのモデルで、欧州市場では今秋から販売を開始する予定。ドイツではすでに予約販売がスタートした。成長市場として重視している米国と中国では2014年春に市場投入する。
\アウディ・フンガリア・モーターでは、工場の拡張により新たに2,100人分の雇用を創出し、従業員数は合計で9,000人以上に増えた。工場の総面積も2倍の約400万平方メートルに拡大した。同工場への投資残高は57億ユーロとなる。
\12日にジュール工場で催されたイベントには、親会社である独フォルクスワーゲン（VW）グループのマルティン・ヴィンターコルン社長やアウディのルパート・シュタートラー社長、ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相などが出席。イベントの様子はウェブサイトやフェイスブックでライブ中継された。
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