仏タイヤ大手のミシュランは10日、国内工場の生産を再編すると発表した。商用車用タイヤを生産するジュー・レ・トゥール工場では生産を2015年上半期までに停止し、ラ・ロッシュ・シュル・ヨン工場へ移管する。欧州の商用車市場の低迷を受けた措置で、生産集約により競争力を強化する。その一方、2013~2019年までに国内の工場や研究開発センターに8億ユーロを投資して、生産性や開発の競争力を強化する。
\同社によると、欧州の商用車市場の規模は世界的な経済危機が発生する前の2007年の水準に比べ約25%縮小している。
\ジュー・レ・トゥール工場では現在約930人が勤務しており、約200人は今後も同工場で半製品の生産を継続する。残り730人のうち250人は早期退職制度を利用して退職、480人はミシュランの他のフランス工場に移動できるようにする。生産移管先のラ・ロッシュ・シュル・ヨン工場では生産能力を年160万本に引き上げる計画という。
\ \■アルジェリアのトラック用タイヤ工場を売却
\ \国外ではアルジェリアのトラック用タイヤ工場(従業員数:約600人)を現地企業のCevitalに売却すると発表した。アルジェリア工場は規模が小さく、都市部にあるため拡張工事も困難であることを理由とした。同工場では2013年末に生産を停止する。
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