スイスの自動車部品大手オートニウムは、6月26~27日にチューリヒ工科大学(ETH)で催された自動車の音響に関する会議で、防音・防振効果が高く、断熱性に優れたエンジンカバー「Theta FiberCell」を紹介した。繊維と発砲体を使用した多孔質の素材で製造されており、耐熱性や強度に優れる特徴も持つ。二酸化炭素(CO2)排出量を抑える効果もあるという。同製品はすでに欧州の自動車メーカーが量産車に採用を決めている。
\「Theta FiberCell」は軽量で燃えにくく、エンジンの振動に対する強度にも優れるという。用途に応じてリサイクル繊維の割合を高めることも可能という。
\中型車を使用した試験では、エンジンをオフにした後、12時間後、エンジンオイルの温度が通常に比べ6度高く保たれていることが分かった。これにより、エンジンの内部摩擦が少なくなり、走行1キロメートル当たりのCO2排出量を3グラム低減できるという。
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