独技術開発会社のリュッカー(ヴィースバーデン)は11日、同社を買収した投資会社のアトン(ハルベルクモース)がスクイーズアウト(少数株主からの強制的な株式買い上げ)を実施すると発表した。アトンは昨年8月、リュッカーに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表、これまでに同社の株式の90.04%を取得した。吸収合併に必要な最低出資比率90%を超えたことから、8月の臨時株主総会でスクイーズアウトの実施を提案することにしている。
\今回の発表に先立ち両社は6月28日、吸収合併に関する契約を締結し、リュッカーの資産を全てアトン・エンジニアリングに譲渡することなどを決めた。1株当たり買収価格は16.23ユーロを予定している。
\アトンは航空機・医療機器・機械製造などの技術系企業への投資に特化しており、自動車関連ではリュッカーの競合であるEDAGを傘下に収めている。
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