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2013/8/2

企業情報 - 部品メーカー

ZFが米工場開設、8・9速AT生産

この記事の要約

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは7月26日、米サウスカロライナ州のグレー・コートに建設した新工場の開所式を行った。乗用車向けの8速および9速自動変速機(AT)を生産する。年120万基を生産する計画で、内訳 […]

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは7月26日、米サウスカロライナ州のグレー・コートに建設した新工場の開所式を行った。乗用車向けの8速および9速自動変速機(AT)を生産する。年120万基を生産する計画で、内訳は8速ATが40万基、9速ATは80万基となる予定。

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新工場の建設投資は約3億ユーロ。生産棟の面積は9万平方メートル。需要拡大を受けてすでに、拡張工事が決まっており、2016年までに生産棟の面積は13万平方メートルに拡大される予定。従業員数は現在の1,200人から1,650人に増える見通し。

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9速ATは現在、ランドローバーとクライスラーから受注しているが、今後さらに取引先を広げていく方針を示している。

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■ 2025年までに売上高を2倍以上に

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同社のステファン・ゾンマー社長はこのほど、独経済紙『ハンデルスブラット』に対し、売上高を2025年までに400億ユーロに引き上げる計画を明らかにした。これは同社の2012年の売上高(約174億ユーロ)の2倍以上に相当する。長期事業戦略の詳細は今年末に発表するとした。

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独デュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)のフェルディナンド・ドゥーデンフェファー所長は同目標について、「野心的ではあるが、米国や中国での事業拡大に注力すれば達成は可能」との見解を示す。

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『ハンデルスブラット』紙によると、ZFは中国で新工場の建設も検討している。

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