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2013/8/23

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、電子制御式クラッチ「eクラッチ」を開発

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュはこのほど、電子制御式クラッチ「eクラッチ」を開発したと発表した。燃費改善に大きく寄与するほか、従来の自動変速機(AT)に比べ価格が安く、ハイブリッド車にマニュアルトランスミッション(MT)を採 […]

独自動車部品大手のボッシュはこのほど、電子制御式クラッチ「eクラッチ」を開発したと発表した。燃費改善に大きく寄与するほか、従来の自動変速機(AT)に比べ価格が安く、ハイブリッド車にマニュアルトランスミッション(MT)を採用することも可能になるという。

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「eクラッチ」を装備した車両は、AT車のようにアクセルとブレーキペダルのみで、センサーによりドライバーのアクセルペダルの操作を認識してアクチュエーターに信号を送ることでクラッチを操作する。ギア操作は手動のままで、クラッチのみを電子制御する。

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信号や渋滞などでのアイドリングストップ機能も可能で、ドライバーがアクセルペダルから足を離すとクラッチを離し、エンジンの燃費を抑える。また、一定速度で慣性走行している際に自動的にクラッチを離し、エンジンをオフにするシステムも装備する。これらの機能により、燃費を最大10%抑えることができるという。

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ハイブリッド車では、エンジンと電気モーターの制御調整を手動で行うことは困難なため、AT車しかなかったが、「eクラッチ」の採用により、ハイブリッド車でも手動ギアを採用できるようになるという。

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また、従来のATに比べ価格が安いため、エントリーレベルのハイブリッド車の価格を低く抑えられる利点もある。また、価格競争が激しい小型車にも需要があると見込んでいる。

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